tsuki-shimaの日記

私のありふれた日常は、もしかしたら誰かの非日常

本「胎児のはなし」 と、NIPTのこと

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本「胎児のはなし」 と、NIPTのこと

増﨑英明
最相葉月

 

*あらすじ
経験していない人はこの世に誰ひとりとしていない。

なのに誰もが知らない「赤ん坊になる前」のこと。

医療技術がかくも進歩した現代でも未だ未知のことばかりの妊娠・出産の不思議を「先生」である産婦人科医増﨑先生と「生徒」最相さんの対話形式で紐解いてゆく。

 


以前、たまたま図書館で出会った本。

妊娠したらまた読みたいなと思っていました。
つわりがやっと落ち着いてきたので、ごろごろしながら読み返し。


すごく興味深い内容ばかり。

私はもともと読書が好きで、印象深い内容や感想を読書ノートとして記録しているのですが、大抵の本は1ページから多くても2ページにまとまるところ、この本はなんと4ページ!
出会えたことに感謝したい本です。

 

特に印象が強く残っているのが、こちら。


「胎児の血液は母体とは混じらないのに、胎児のDNAは母体に入っている。胎児のDNAの半分は父親由来だ。夫婦は遺伝的には全く繋がりがないところから始まるけど、妊娠すると子どもを介して家族みんなが繋がる。」

 

すごくないですか??


私はものすごい衝撃を受けるとともに、素敵な話だなと思いました。


ちなみに、このようにして胎児のDNAが母体にも移行するため、NIPTなど母体の血液検査による出生前診断が可能になるそうです。

納得。

NIPT検査含めた任意の出生前紳を受けるかどうかって、悩む人が少なくないんじゃないかな。

昔は検査自体がなかったから、受けるかどうかを悩むこともなかったけど、検査ができるが故に選択できてしまう。

でもその一方で、例えば血縁者にトリソミーの方がいたり、高齢妊娠だったりでトリソミーが心配で仕方ない方にとっては朗報でもあるわけだよね。


本の中で、以下のようなやり取りがありました。


最相さん「知人が39歳で出産して、すごく迷ったけどNIPTは結局受けなかった」

増﨑先生「正しい選択です。ぼくは、39歳だから受けたといっても、それは正しい選択ですって言います。どんな結論であっても、本人が考えたんだったらそれは正しい選択です。」


増﨑先生は、NIPTを受けるか受けないか迷っている方に対して、説明の最後にこう言うそうです。

「受けてあなたがすっきりするなら受ければいいし、受けなくて妊娠中に心配でたまんない、このまま妊娠していても楽しくないっていうなら受けませんか。妊娠は楽しまなくてはいけません。変なことが気になって、自分の子が大丈夫かと心配で眠れないほどなら受けませんか」

 


他にも、妊娠高血圧症候群のこと、肺のこと、胎盤のこと...
おもしろくて興味深い内容盛りだくさん。妊婦さんに限らず、おすすめ本です。

 

以上、私の読書ノートからの抜粋なので、本文とは一部異なる文章や私なりの解釈も入っています。


気になった方はぜひ手に取っていただけたらと思います✨

(出版社や著者ほかと利害関係はありません)